英語のボキャブラリー 『False Friends』


突然変な話になりますが、あなたは友達に裏切られたことありますか?本当に嫌な気分になりませんか?これは、実は英語を学ぶときにも起こり得ることなんです。もちろん、クラスメートに意地悪をされるという意味ではありませんよ。どういうことかというと、自分が思っていた単語の意味とは、まったく違っていたときのことなんです。

それだけだと、ちょっとわかりにくいですよね。では、例を挙げてみますね。

皆さんにも経験があるかもしれませんが、英語を学んでいるときに母国語の単語と同じように聞こえる英単語がありますよね。日本語と英語だとちょっと当てはまらないかもしれませんが、元々のルーツが似ている言語である場合(英語の場合はゲルマン語になります)は、同じような意味を持っていることさえあります。例えば、スウェーデン語、ドイツ語やオランダ語を話す人たちが英語もすぐに習得できるのはそのおかげです。

でも、そこで少し注意をしなくてはいけません。母国語の単語と同じような音を持っていても、まったく意味が違うかも知れないからです。このような単語は**‘false friend’といって、母国語の単語に音が似ているから知っていると思いこんでしまうけれども、実はほかの言語では、違う意味を持つ単語です。これは、語源が同じに見えるけれども、実際は違う単語である‘false cognate’**とよく似ています。

では、いくつか**‘false friend’**を見ていきましょう!

スペイン語で**‘librería’は本屋のことです。英語の‘library’**という単語にはよく似ていませんか?これが混乱しやすいものだとよくわかりますよね。

フランス語で‘assister’は、なにかに出席することを意味します。英語の‘assist’(もしくは**‘to help’**)という単語とは大きく異なる意味を持っています。

英語で**‘attic’は、最上階の天井と屋根の間の部分を意味しますが、イタリア語の‘attico’**はマンションのペントハウスのことです。

ドイツ語の**‘aktuell’は、「流行している」または‘up-to-date’という意味ですが、英語の‘actual’**という単語は「現実の」という意味です。

**‘false friend’という表現でさえ、多くの言語で同じなので直訳することができます。これは‘false friend’**という単語が、あまりに正確に意味を表しているからかもしれません。

**“Keep your friends close and your enemies even closer”という英語の慣用表現がありますが、英語においても、これはいいアイデアだと言えるでしょう。ボキャブラリーを覚えることに時間をかけるようにしてください。そして、母国語と英語の間の‘false friend’**にもう少し余分に時間を取るようにすれば、結局は裏切られるのを止めることができますよ!

Wil Procter

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